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まみのめも

旅するアラサー

初めてオペラ鑑賞してきたら、初心者なりに楽しめた話

体験記

http://www.flickr.com/photos/7310714@N06/3449312935
photo by Wootang01

オペラのオの字も知らない、どちらかというとチョコレートケーキの方を想像してしまう…。オペラの素養もなければ、クラシックの素養もない…。そんなオペラ初心者が初めてのオペラで、こんなところがおもしろかった!というのを覚書き程度に綴っていく。

あんまり大きいことは言えないのだけど、
「オペラに誘われたけど、無知でも楽しめるかな?」なんてオペラ初心者の方が少しでも楽しめるきっかけになれば。
オペラ上級者の方は、「こんな楽しみ方もあるんだ」なんて笑ってもらえれば。(或いは、バカにするな!と怒られるかもしれない)

今回のオペラについて(概要)

イタリア語!?でも字幕があるから安心

今回の演奏会形式のオペラは…まぁざっくりと言うと、オーケストラの方々を背にオペラ歌手たちがイタリア語で歌うというものである。そう、イタリア語。だからこそありがたいのが、字幕。舞台の両端に電光掲示板のようなものが吊り下げられ、それを見ると日本語訳が見れる、というわけ。
ただ、これについては洋画の字幕のように同時並行的に見られるものではなかった。(詳しくは後述する)

早めに席に付いて「あらすじ」を予習しておく

自由席でもない限り、開演ギリギリでいいと思うじゃん?うん、思ってたけど、オペラには開演前にしなければならないことがあった。プログラムに掲載されている「あらすじ」を予習しておくことである。
先に書いたように日本のオペラには字幕があるとは言え、歌はイタリア語。グラッチェグーテンタークしかわからないわたしが歌を聞いてストーリーが飲みこめるわけないのだ。
ざっくりとストーリーを頭に入れておくだけで、字幕を追うのに必死になる必要もなくなるし(それはとてももったいないことだ)、情景を浮かべながらオペラに集中できる。
全然そんなことが必要だと知らなかったけれど、早めに会場に着いたのでやっておいた。本当に良かった。

突然始まる

オペラには格式高いイメージもあって、「本日はお越し下さり云々」なんて形式ばった挨拶があるのかと思いきや…舞台にオーケストラとオペラ歌手が揃い次第すぐ始まる。うん。手っ取り早くて良い。
第1幕と第2幕、第2幕と第3幕の間にあった小休憩(各20分)も、舞台から面々が去り、灯りが付くのを合図に休憩になる。完全に「流れ」だ。(しかし、みんなそれをわかっているようだった)

上映中は意外と忙しい

演奏会形式の意味を調べると、「声楽と管弦楽の演奏だけで、舞台装置や演技なしのオペラの公演*1」とある。
何となくそんな説明を聞いてしまうと味気なさを感じるけれど、実際はオペラ歌手の表現力豊かな歌はさることながら、表情や身振り手振りで演技をしてくれる。もちろん、ミュージカルのような大掛かりな舞台装置はないのだけど。先に書いた、洋画の字幕のように同時並行的に字幕を見ることはできない。というのも、まさにそのこと。オペラ歌手も観たいし、字幕も見たいのだよ!
そんなわけで、オペラ歌手の歌と演技と字幕となかなかに忙しかったのだった。
おそらく、S席なるものは、オペラ歌手も字幕もよく見渡せる席なのだと思う。(もちろん初心者にはA席で十分だった)

話が普通におもしろい

今も昔も物語の定番はやっぱり恋愛モノ。今回の「ラ・ボエーム」もやっぱり恋愛モノ。
最後にはヒロインの女の子が死んでしまう悲劇のストーリーではあるものの、意外にコミカルなシーンも多く笑えて、わたしの感覚で十分おもしろかった。
たとえば、こんなところ。
舞台は19世紀のパリ。仲間たちと共に貧乏ながらも楽しく暮らしていた主人公ロドルフォのところにロウソクの火をもらいにやってきたのが、ヒロインのミミ。もちろん、火を借りてそのままバイバイでは話が進まない。火をもらった帰り道、ロドルフォの家の前に鍵を忘れたことに気付いたヒロインは引き返す。あざとい。
ふたりのロウソクの火が消えてしまい、暗闇で鍵を探すふたり。何でだよ…。いち早く鍵を見つけたロドルフォは、鍵をそっと手のひらに隠す。あざとい。そしてふたりは暗闇のなかで手を握る。→ふたりは恋に落ちる。
茶番かよ!(笑)
何ベタながらも、思わずニヤリとしてしまっておもしろかった。いやいや、普通に恋愛モノとして感動できる作品だけどね!
まともな感想は他の素敵なブログにあると思うので。。

突然ブラボーと叫ぶ人がいる

しかも、やたらと声が大きい。
複数人の叫び声というよりは、明らかに単独アイドルの追っかけが「◯◯ちゃーん」と、叫ぶアレに限りなく近い。でも、そこはオペラ。言葉のバリエーションはブラボーだけのようだし(それがマナーなのだろう)、オペラの邪魔にならない幕と幕の間にしか叫ばれない。(モラルがある)

やたらとチラシを渡される

チケットと交換でプログラムを渡されのだけど、それと一緒に渡されるのがおびただしい数のチラシ。
いや、正確にはそれがチラシだと認識したのは席に着いてからなのだけど。
初心者だけにプログラムとチケットの半券をもらい、チラシだけ除けて受け取ることもできなかったし、仮に2回目があったとしてもそれだけ除けて受け取ることなんてできないかもしれない。そんな感じだった。
チラシの内容はどれもこれもクラシックやそれらに関するものだ。これぞ、マーケティング。ターゲッティング正しいよ(笑)
ひとつ言えるのが、チラシが入るバッグ持参必須!なのだよ。(一応持ち帰りましょう)

意外と若い人が来ている

何となく平均年齢高そうだなというか、おじいちゃんおばあちゃんが多いのかと思ったら、意外に自分くらいとかそれより下も結構来てた。おデートもちらほら。さすがに小学生以下は見なかったけれど。
そんなこともあって、(ちょっとだけ心配してた)服装についてはみんなカジュアルだった。フォーマルな感じの人もちらほらいたけれど。まぁ、地方の公演でドレスコードなんてないよね。

まとめ

合計110分+休憩のオペラだったけど、何もかもが新鮮で終始飽きることなく楽しめた。ほんとにあっという間だった!
正直、オペラとかクラシックの素養もないし良さがわかるか心配だったけど、こんな無知でも十分に楽しめる程度にはエンターテイメントとして完成度が高いと思う。
チケット代も安くないけれど、行ったことがない人は一度は見に行って損はないのでは?と思った。


「ラ・ボエーム」は映画化されるほどの名作中の名作。