まみのめも

旅するアラサー

温泉マニア向け!タイヤみたいなコールタール臭の黒湯『東鳴子温泉』高友旅館に行ってきた

結局のところ、温泉好きがたどり着くのは湯治なんだと思う。


ここ最近、仕事が忙しかったせいか、
肩コリ・腰痛、疲れがひどい。

観光気分で楽しめる温泉街もいいけど、
そんなときのために思い立ったら気軽に行ける湯治もいいなぁと、日頃から皮算用でいくつかリストアップしていた。

今回のお宿『高友旅館』は、そのなかのひとつ。
黒湯のほか、ラムネ湯など個性豊かな源泉があり、かなりのマニア向けなんだとか。
普通じゃない温泉に入りたいと思っていた頃合だ。ちょうどいい、行ってやろうじゃないか!

今回の温泉

今回は、自炊棟1泊食事なし5,470円(税込)のプランを利用。

最寄りは「JR鳴子御殿湯駅
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鳴子鳴子でも、東鳴子温泉は初。

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温泉街、というよりは閑静な田舎。
ぽつりぽつりと、お宿が点在している。

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駅から、徒歩5分ぐらいで『高友旅館』に到着。
日帰り温泉もやってるよ!

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ガラガラと扉を開けると・・・

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THE湯治!という感じの風情。

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今回泊まるのは、52年館こと自炊棟。
お部屋は、単刀直入に言ってボロい。
壁にヒビは入ってるし、天井に変なシミがあるし。52年館って、昭和52年落成ってこと?
我が家の方がよほど新しい(笑)
でも古いだけで清掃が行き届いていない、というわけではない。

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各部屋にキッチン付き。

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包丁、まな板、食器、割り箸など。フロントで鍋も借りられるらしい。

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備え付けの冷蔵庫もあり。
廊下には共用で電子レンジ・洗濯機・乾燥機もあった。
自炊のためのあれこれは、ひと通り揃っている。



チェックイン早々浸かりたかったけど、名物の黒湯は混浴。
今人がいなくても、途中から誰か来るかもしれないし。
まだそこまで女を捨てられず(笑)
20~21時は女性専用になるので、それまでのお楽しみということで!
(HPには20~21時半とあったけど・・・)
まぁ、この宿泊者特権が欲しくて泊まりにしたのだ。



さて、それまでの間。
このお宿は、名物の黒湯のほかにも個性豊かな泉質が楽しめることで有名なのだ。
まずはそっちから、思う存分巡るぞー!

まずは、女性専用「プール風呂」
この退廃ぶりときたら…!
逆に秘湯感があっていい。
と、はしゃいでいたのも束の間。
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これは・・・キチガイな熱さ。
足を入れることすら、儘ならない。ビリビリと痺れる。
熱いのが苦手(苦手ってほど苦手でもないし)とかそういうレベルじゃない。
むしろこれ、入れる人間がいるのか…?

加水しても一向にぬるくならないし、
無理矢理入ろうとしたら、ひゃあと叫びそうになる。
数回かけ湯するので精一杯。。


次のお風呂へ向かうべく、迷路のような館内を移動。
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歩くたびギシギシする廊下は、昭和な雰囲気。

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超レトロ。
館内には、ジュースやビールの自販機、フロントではアイスも販売されている。



続いては、しゅわしゅわ泡が湧き出る、女性専用「ラムネ風呂」
炭酸水素塩泉のなかでもこの重曹泉は、皮膚をなめらかにし、皮膚の脂肪や分泌物を乳化して洗い流すため、石鹸のように皮膚を洗浄する効果があるのだとか。
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さぁ、さっきのリベンジだ!

やっぱり熱い。キチってる。
温泉成分濃厚な源泉掛け流しはありがたいのだけど、熱すぎて入れなきゃ元も子もない。
だがしかし、ここで引き下がるわけにもいかない。
浴槽が小さい分、“努力次第で”どうにかなりそうではある。

というわけで、お湯を掻き出し、加水し、湯もみをし・・・。

湯船に浸かる前にバテた。めっちゃバテた。
でも頑張っただけあって、鉄っぽい臭いとなめらかな泉質は良かった。

しっかし、まぁ・・・冷静に考えれば、裸でひとりこんな一生懸命になっちゃってるやつも十分キチガイである。


次のお風呂へ向かう前にちょっと休憩。
成分が濃いだけあって湯疲れしやすい泉質なので、こまめな水分補給は必須!
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玄関右手には休憩所もといロビー(?)もあり。

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ひなびた旅館には似合わない近代的なパソコン。使えるらしいけど、なぜかロックがかかっていて使えず。
なお、ロビーではソフトバンクWiFiにも接続できる、らしい。。



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自炊棟近くには、貸し切りの家族風呂「もみじ風呂」もある。
扉の前にスリッパを置くことで、「入浴中」の目印になるらしい。

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いいのか悪いのか、こちらもマジキチな熱さだったので、
バテながらも適温に慣らす。
こちらは、ラムネの湯と同じ炭酸水素塩泉でも、重炭酸土類泉と呼ばれる泉質。
黒湯ほどではないにしろ、こちらも十分主役級!


と、入れるお湯はひとしきり堪能したところで、夕ご飯の買い出しへ。
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10分くらい歩いたところに、スーパー、コンビニ、ドラックストアあり。
湯治に欠かせない買い出しはこちらで。
スーパーは地元のスーパーって感じで品揃えは微妙。
併設されている魚屋さんのお刺身、焼き魚はおいしそうだったけど、予算オーバーだったので、コンビニとドラックストアでちょこちょこ買い出し。
コンビニにはちょっとしたお惣菜、ドラックストアにはレトルトの類が豊富にあったのでいくらでもやりようはあると思う。
お宿に調味料さえあれば、がっつり作れるのになー。


そして、お待ちかねの「黒湯」たぁいむ。
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“ゴミの様に思われますが決して不潔でわありません”

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大浴場というだけあって、いちばん広い。

黒湯と呼ばれるだけに、
確かに濁っている。でも黒っていうよりは深緑っぽい色。

そんで、浸かるとすごーくわかる、これ、タイヤの臭いだ!まさにコールタール臭。
・・・なんだけど、タイヤを超えたタイヤの臭い。タイヤよりも濃ゆい。

泉質は硫黄泉。
湯船にはコットンを破いたような湯の花がぷかぷか。
いかにも濃厚な。

これは好き嫌いあると思うけど、わたしは嫌いじゃないな。

ここのお湯はそんなに熱くなかった。ちょうどよい感じ。
混浴でいちばん人気のお風呂だから、常に誰かが加水してるのかな?

このコールタール臭、お風呂から上がってもしばらく体から臭いが消えなくてちょっとビビってた。


黒湯のある大浴場には「プール風呂」も併設されている。
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さきほど入れなかったプール風呂と壁を挟んでいて、おんなじ源泉なだけあって、これまた熱すぎて入れず(笑)
しかも蛇口までが遠すぎる。。

まとめ

『高友旅館』はこんな方におすすめ
  • とにかく泉質重視
  • かなり温泉上級者向けの個性の強さ(特にコールタール臭がスゴイ)
  • キチガイな熱さ

という感じのお宿。

でも若い女性にはあんまりおすすめできない
  • 名物黒湯が基本混浴
  • 自炊棟のトイレは扉(鍵なし)を開けると男性用が露わになっている(別棟には女性専用トイレがあるけど・・・)
  • 夜は廊下が薄暗くて怖い
  • 女性客が少ないからか、女性専用風呂がやたら熱い

そもそも廊下ですれ違うのも男性or老夫婦ばかりだったし、女性向けのつくりである必要もないのだけどね。
わたしみたいなやつは稀有だと思われる。

男性は日帰りもいいかもしれませんね。
温泉好きでそんなこと気にしないっていう女性は・・・オトモダチになれますね(笑)


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