まみのめも

旅するアラサー

大自然を望む岩露天風呂!山奥の一軒宿・山形県米沢市『滑川温泉 福島屋』に泊まってきた。

シルバーウィークも過ぎて、いよいよ季節は紅葉。紅葉のある場所に、温泉あり。と言ったら大げさかもしれないけど、言うまでもなくこの時期が温泉、それも山奥の秘湯に行くのがぴったり。さらに紅葉の他にも、この時期ぴったりな理由があるんです。
ひとつは、アブが出ない。これは山奥の温泉につきもの。
それに加えて、程よく涼しくて温泉の良さを感じられる。かといって、雪はまだ。
まさにそういう時期にぴったりなのが、山形県米沢市にある『滑川(なめがわ)温泉 福島屋』。標高850メートルにあって、冬は豪雪地帯で営業すらしない山奥にある秘湯である。

まぁ、わたしみたいな人間は却って最盛期を外して、紅葉が始まる少し前に訪れたりするけどね…!(できれば人の少ないときに入りたいので。)

もくじ

  1. 神秘的な駅舎・峠駅
  2. 滑川温泉 福島屋(外観・内観)
  3. 女性専用内風呂
  4. 名物・岩露天風呂
  5. 夕ご飯(自炊)
  6. 桧風呂
  7. おまけ(Q&A、ダブルきっぷ)

※今回ちょっと長いので、アレでしたら、ページ内リンクでご覧ください。


今回は福島経由で山形へ。
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東北本線から奥羽本線へ乗り換え。

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途中、車窓からは田園風景が見られた。稲穂の黄金色が美しい。

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JR奥羽本線・板谷駅。山小屋のような風情が素敵だったので、窓越しにパシャリ。

神秘的な駅舎・峠駅

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そうこうしてる間に、今回の最寄駅「峠駅」に到着。

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この駅は、「峠の力餅」の立ち売りが名物。電車の通過時刻に合わせて、1日3回売り子さんがやってくる。
何と、国鉄時代から販売しているのだとか…。ひえー。

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何よりもこの神秘的な雰囲気がたまらない。駅舎を覆うこの建物は、雪除けの役割を果たしている。
鉄オタではないけど、この廃墟っぽい雰囲気、最高すぎる。

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峠という名前なだけあって、急勾配が続く標高622メートルの山奥にあるこの駅。

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山形新幹線開通まで「スイッチバック」で登っていたのだそう。写真左側がその遺構。
※峠駅スイッチバックについての詳細:峠駅スイッチバック遺構 — 山形県ホームページ


峠駅までお宿のマイクロバスで進む。
ガードレールも何もない、おそろしく狭い道は、少しハンドルを滑らせると崖の下に真っ逆さまだ。それどころか、ぐねぐねと蛇行していて、対向車が来ても見えない。まさに獣道。これちょっと、酔いそう。

乗り合わせたおっさんに「こんな秘湯に若いねーちゃんも来るんだなぁ」と笑い飛ばされたのもきっと旅の思い出。


滑川温泉 福島屋

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登りに登って、標高850メートル。時間にして約20分くらいだけど長く感じられた。

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滑川温泉は福島屋の一軒宿。

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緑がたくさんで空気がきれい。

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お宿の目の前を流れているのは、「前川」。上流らしく、巨岩がごろごろと自然の姿のまま横たえる。

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標高が高いからか、薄手のカーディガンでは9月下旬でも肌寒い。気持ち厚着していった方がいいかも。

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それもあってか、ほんのり広葉樹が色付き始めている。紅葉の季節はさぞかしきれいなんだろうな。


ひとしきり景色を堪能したところで、屋内へ。
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清潔感がある木造建築。

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ビンボー旅行につき、玄人向けの湯治プランを使用。

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必要最低限の質素なお部屋。
そうだ、一泊2,500円なんだから・・・これは妥当なのだ。*1

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昔懐かしき障子。
って、内鍵ないんかーい!by曲がりなりにも20代女

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使い方がわからないやつ。(インテリア?)


女性専用内風呂

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こじんまりとしてるけど、青白く濁った色と匂いが温泉成分の濃さを伺わせる。

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析出物がアート。温泉気分の濃さが伺える。

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まるで鍾乳洞を思わせる析出物に思わずニヤリとする。


名物・岩露天風呂

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いちばんのお目当ての岩露天風呂へ。
通常は混浴なのだけど、宿泊者は女性専用タイム(16:00~17:30)がある。
往々にして、こういう絶景の混浴は混浴が多いのだけど、女性専用タイムを設けてくれるのは本当にありがたい。いくらいい泉質&景色でも混浴だけだと…そこまで割り切れていないので。

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最後の男性客を見送って、足早に現場に向かう。

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目の前に、自然が!川が!温泉が!!!

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男女別の更衣室もあり…

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この絶景ですよ!
しかも貸し切り…。

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泉質は、硫黄を含んだ硫酸塩泉。
心地よい硫黄臭と、青みがかった色で、温泉気分は最高潮に。
あっ、でも温泉成分は内湯の方が濃いかもしれない。

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やや温めだったけど、それはそれで景色を楽しみながら長居するにはぴったりなのかも!

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湯の華もぷかぷか。

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この時期はアブもいなくて、良かったー。


夕ご飯(自炊)

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素泊まりプランなので、夕ご飯は持参。
といっても、あっためて完了!のレトルトカレーとレトルトご飯だけど。

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食器やら鍋はひとしきり揃っている。強いて言うなら、電子レンジと冷蔵庫が欲しかったな。

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ガスはこちらに10円を入れると10分使えるシステム。

お部屋に備え付けのポットのお湯を使い、時間を節約。
冷蔵庫もないし、近くに買い物できるところもないし、面倒な人はカップラーメンでもありかも。

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一応湯治プランでも、夕食が頼めるので、ご安心を。(紙が汚いのは仕様です…。)

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これはもう買わざるを得なかった。観光地価格の350円。しょうがないね?


桧風呂

もうひとつの露天「桧風呂」は、21:30~翌9:00の間、空いていれば貸し切りが可能。
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というわけで、朝行ってきました。

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大露天風呂よりは少し小さめだけど、これもこれで木のしつらえが良い。

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ふだんは他のお風呂と一緒で青白いはずなのだけど、このときはほぼ透明のお湯に。
そういえば、そのときによって色が変わると宿主も言っていた。湧き出てそのままの温泉はそれこそ自然なのだからしょうがないけど、やっぱり温泉は濁っている方が好きだな。

ちなみに夜に行くのはおすすめできません…。(行った)(何も見えない)(しかも怖い)
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おまけ

女性向けですか?
  • トイレは1Fに男女別がある(安心してください!)
  • 日帰りは名物の岩露天風呂が楽しめないから楽しさ半減(夫婦で来てがっかりしている女性2人とお話ししました)
  • 湯治部は部屋に鍵がかけられないのであまり進められない(フツーに一泊二食付きにしましょう)
  • 貴重品は玄関に暗証番号付きの金庫があり
  • 電波はドコモのスマホで3Gが繋がったり切れたり…
  • 日帰りができる旅程なら、男性は日帰りもありだと思う

△公式HPには載ってないけど、楽天トラベルの方には今回レポできなかった一泊二食付きのお部屋の様子が載ってます。

ダブルきっぷ

ヤフー乗換案内を多用しすぎると、見逃してしまうのが、JRの特別企画乗車券「おトクなきっぷ」。
鉄オタの皆さまにはもはや常識だろうけど、善良な一般市民の皆さまには「青春18きっぷ」といえば、通じるだろうか。
ぶっちゃけ、わたしは割と最近までそれしか知りませんでした。
んで、今回使ったのは、「ダブルきっぷ」。
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今回は仙台~福島間のものを購入。
滑川温泉最寄りまでの、峠駅まで買い足しても(片道410円)、通常よりも1,520円も安くなる。あなどれぬ。
ぜひ仙台(方面)から、滑川温泉に行く方はこちらをご利用ください!
通常:1,940円×2=3,880円
ダブルきっぷ使用:1,540円+(410×2)=2,360円

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*1:おひとり様の場合、2,500円+200円